『ファンタズマルアイランド』(Phantasmal Island)及び
『ファンタズマルアドベンチャー』(PHA)のご紹介をします。
現代社会、ネットワークを通じてプレイできるゲームは沢山出来てます。
今や数千人、数万人規模のネットワークRPGもある位です。
その代表とされるのが「ウルティマ・オンライン」です。
「ウルティマ・オンライン」は'97年位に日本に入ってきたオンラインRPGで、現代のネットRPGの基礎を構築したと言っても過言ではないでしょう。(英語版はもうちょい前でしたか?)
しかし、日本には規模こそ違いますが、古い歴史を持つ国産ネットワークRPGが存在していました。そのネットRPGこそが、今回ご紹介する純国産のネットワークRPG「PHI(PHantasmal
Island)」です。
もともとPHIは、1992年工学院大大学院生だった永井秀明さん(PHIではβ-Yak-38さん)の修士論文のテーマ、仮想都市を舞台にしたサーバークライアント方式のコミュニケーション実験のために開発された、本来は研究用のシステムでした。
もちろん研究用でしたし、当時のネットワーク環境は現代とは比べ物になりませんでした。
当時のPHIは現在のPHIと違い、コミュニケーションを目的としたシステムでした。(もちろん戦闘も出来たのですが)
その後、PHIはユーザー有志によって独自に発展を続けます。
初期のクライアントはUnix版が中心でしたが、山口東京理科大学の高岡啓太郎さんが、Windows用の「Phantasmal
Island for Windows95/NT(phiwin32)」を開発しました。
phiwin32は従来のクライアントとは比べ物にならない位ゲームらしい画面になり、操作性も改善されそのお陰もあり、一般ユーザーの数も増えてゆきました。
その後、他のユーザーの手によって一時期phiwin32と同じ位にユーザーの支持を得たクライアント「Windows95/NT(TPHI)」が開発されました。
クライアントの開発も手伝い、この頃になると、遊べる世界もどんどんと増えてゆきます。
PHIはもともと研究目的で誕生した経緯から、現在も有志によるボランティアの努力で管理・運営されています。このため、プレイヤーになる方はマナーを守って管理・運営者の負担が増えないよう配慮することが必要です。
※PHIのクライアント開発・DM開発・世界運営はすべて開発者・運営者の負担です。
商用目的ではありません、ワールドマスター(世界運営者)もPHIの1プレイヤーなのです。
迷惑がかかる行為などは慎みましょう。
最後に
現在PHIは更なる発展を続けています。
市販のゲームと比べるともちろん見劣りしますし、機能的にも劣っています。
しかし、プレーヤー、クライアントやDMの開発者、サーバー運営者、の共同作業によって今後も更なる発展を遂げる事でしょう。
2024年現在
数多くのMMOがこの世の中に誕生しています。そして数多くのMMOが消えてゆきました。
PHIは開発されてから32年の月日が流れたにも関わらず今も現存しています。
全盛期ほどのプレイヤーは参加していませんが、高機能なクライアントは今だに多くのプレイヤーに
支持され、そして数多くの世界が誕生しています。
最後に
現在のPHIはMMOとしてはもはや過去のものと言われても仕方ないかもしれません。しかし、高性能チャットクライアントとしての機能は純国産製品としては今だに最高クラスです。MMOのガードソフトにもほぼかからずに、超低負担で常時起動しておく事が可能です。ログまで取れます。
しかも、冒険だってちゃんと可能です!クエストも多数存在しています。ちょっとした息抜きにどうですか?大規模MMOはちょっとという方は1度プレイをお勧めします。
|
PHIは小さな世界(DM)が多数集まる事によって1つの「PHI」・「PHA」を
形成しています。各世界が他世界とリンクしており、多々の移動手段
(サーバー転送)によりプレイヤーは世界間を行き来できます。
例えば、Aの世界からEの世界に行くには2通りの行き方があります。
A→B→D→E と A→C→D→Eです。
もしもB世界にPK(プレイヤーキラー)が徘徊していると噂を聞いた場合は、
それを避けてE世界へ向かう訳です。
ルートは必然的にA→C→D→Eとなります。
新しい世界が誕生した場合にはどの世界かと必ずリンクします。
又、世界が沈没(運営停止)になった場合には他世界のマスターによって
最善のリンク見直しがあるはずです。
例、D世界が沈没する場合はB又はC又はA世界がEとリンクする訳です。
(場合によってはリンクしない事もあります)
動作環境について
対応OS |
Windows 7
Windows 10
Windows 11 |
CPU |
最低限の設定でPentium100MHz以上を推奨 全機能を活用するにはPentium500MHz以上を推奨 |
ディスク |
メインプログラム空きディスク容量 18MB以上が必要
※PWIは特殊世界の為に300MB以上の容量が必要。 |
画面 |
640*480以上を推奨
256色以上が必要 65536色以上を推奨
グラフィックボードなど必要ありません。 |
ネットワーク |
インターネットに接続できる環境が必要 (TCP/IP
port20017〜20047,30022〜30038を使用)
32Kbps以上を推奨 |
|